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■ メビウス リング クロスロード Reflection
2023 / 11 / 08 ( Wed )
紡がれる螺旋のさきがけに辿りついた扉は、あの頃よりも遥か遠く―――――――――――







・◆・◆・◆――――――――――――





どんな状況でも笑えたら、それがその人の底力だ。






・◆・◆・◆――――――――――――






母さんのいない世界なんて いらなかった
アルのいない世界なんて いらない

つまりはそう言う事なのだ。







アルフォンスのいない世界なんて いらない なんて 言えない。






世界は廻る。想いは巡る。
形あるモノはいつかは壊れる。
破壊なくして、創造はない。
人は生まれ堕ちる以上、いつかは死ぬ。

なのに、
人の死を前にして、
いつも理不尽な事が起こったように思うのはなぜだろう。
たとえ、天寿を全うして安らかな骸を前にしても
あるべきものが、永遠に失われたのだと、

ましてや、目の前の光景は尚の事、理不尽に写った。

向うの世界に還る事がアルフォンスと永遠に別れると言う図式をオレはどれ程に理解していたのだろうか?
横たわるアルフォンスと、あちらの世界に戻ってしまった自分。

結果としては

二度と触れあえない。
微笑んでもらえない。
笑ってあげられない。

何も、何も 返してあげられない。

同じ事だ。

――――――――――――― 同じわけがないだろう。
















・◆・◆・◆――――――――――――



まずい…… と思う。
何も目の前にならぶ、白ソーセージやこの土地特有のクセのあるビールの話ではない。
この状況になじんでしまっている自分に、である。

席は円卓から、カウンターに移った。
店の中央の喧噪を、まるで切り取られた一枚の絵画のように眺めてみる。

赤みの強い照明の下、ビール片手に円卓を囲んだ人々の中央でアルフォンスらがカードをめくる。
ポーカーに興じているアルフォンスの手札がココからは丸見えで、
たかだか「9」のワンペアで、何食わぬ顔でレイズする。
普段屈託なく笑ったりと表情は素直に出すくせに、今や文字通りのポーカーフェイスだ。
常々思うが、アルフォンスのカードの引きは決してよくない。大博打のできる強運には程遠い。
それでも負けないのはブラフのかまし方と駆け引きの絶妙さなんだろう。

一方アルの方はと言えば、あの無表情な鎧のクセに、カードを引いた瞬間にはなんとなく空気が読めた。
うーん、さすが兄弟のなせる業。
その一瞬を見逃した時はとりあえず自分の手持ちのカードをそれなりに工作する。
兄の威厳にかけて負けるわけにはいかないのだ。
それでもオレの予想を上まってくるのがアルのすごいところで
最後に勝負した時にはオレが場を読んでるのを逆手にとって、仕掛けてきていたように思う。

結局、二人して策略家なのか?
アルがアルフォンスのように表情を見せる事が叶ったなら、その笑顔を駆使してオレを騙しにかかるだろう。
兄の威厳も大事だが、そうやって騙されるのは悪くない。



ほら、 まだ、 大丈夫。



湧き上がる笑い声に、思考を円卓に戻す。
どうやらアルフォンスが「9」のスリーカードごときで全員をドロップさせてしまったらしい。
おそらく最後の局面まで残っていたのはドルチェットで、ドロップする以前はアルフォンスのカードより良手だったのだろう、天をあおいで悔しがっている。
テーブルの上に投げ出されたカードを見ようとして、視界が黒く霞む。

酒による酩酊感でも、浮遊感でもない。
むしろ、目の奥がずうんと重く、肩から引いていく力が末端の手足を地に縫い付ける感触。
動けない、 動かない。




目をそむけるな。





「一は全、全は一」

むかつく事に、別段、オレがいなくても、世界は滞りなく回るのだ。
あちらの世界も、こちらの世界も。
錬金術師なら自明の理だ。

オレがあの、絵画のような暖かな輪の中に収まろうと関わるまいと、
変るのは世界ではなく、オレ自身。




だから、この思考回路はまずいだろ




ゲームがひと段落して、人がわらわらと移動する。
ごそりと椅子を牽く音、
飲み物のお替りを注ぐために鳴るグラスの高音。
つまみを追加注文する声。
皿が重なり響きあう。

「なんだ、エドワード。飲んでないじゃないか
そんな端に寄って、もう酔ったのか」

カウンターの下座から声がする。声と朧げな輪郭でヨゼフだとわかる。

「ばーか、 これ位で酔えるかよ」
愛想笑いで目を瞑る。
いつも思うのはこの状態に陥った時のオレの瞳って、見た目ってどうなってんの? 
誰かに尋くわけにもいかないんだけどさ

「つげよ」と言って、1/3程残ったビールを飲み干して、空になったジョッキを右手で弾いてカウンターに滑らす。
距離3m いや 2.5m?

判断を誤ったと判ったのは、ガラスの割れる音を聞いた後。

「あ、わりィ」
片付けようと立ちあがり、一層、視界が狭まる。
どうごまかすか?
眉根を寄せて、焦点を合わせようとしたが、徒労に終わる。
手足を縫いとめていた感触が、肩へ重圧として逆流する。
それを実感する以前に意識ごと暗転する。



視界が眩む、世界が暗む。




「急に立って、酔いが回ったか?
 おーい、アルフォンス       ……    …  」


アルフォンスを呼ぶ声がひどく遠い。
アルフォンスが呼ぶ声と、ひんやりと頬に伝うはずの床の冷たさをオレは実感していただろうか?




・◆・◆・◆――――――――――――



酒で酔えればいいのだが、
アレを父親と呼ぶのはひっかかりつつも、この辺は確かに血は継いでいるのだろうなとは思う。
ピナコばっちゃんが、大人になったオレ達と飲みかわすのを楽しみにしてたっけ。
そして、それは決して親父の代役としてではなく、オレ達の成長を楽しみにしての事なのだ。

小さな頃に、ばっちゃんがあんまり美味そうに飲むものだから、
アルと二人でこっそり、ばっちゃんの目を盗んで飲んではみたけれど、あの時は苦いだけだった。
石橋を叩いて渡る性質と言うか、まずはちびりと口をつけたアルと違って、
いつもばっちゃんがしているように、盛大にかっ喰らったオレは当然の如くひっくり返った。
前後不覚になったオレをアルはばっちゃんに見つからない所まで移動させようと
負ぶったと言うか、引きずったというか……
あの頃はまだ、かろうじてオレの方が背が高かったんだよな……
頬にかかるアルの髪がくすぐったかった。
一生懸命に自分を引っ張り、痛い程の腕を掴む力とウラハラに、
母とは違う子供特有のやわらかい背中と高めの体温。











「      」


頬に寄せるあたたかい背中?



・◆・◆・◆――――――――――――



「兄の威厳にかけて、そう易々と、おんぶなんぞさせられるかっ!」
そう言って、いきなり上体を起こし、腕に全体重をかけてぼくの肩を押してきたエドワードさんを支えきれずに、
ぼくらは前につんのめった。

とりあえず、エドワードさんを支える為に後ろに回していた手をとっさに前に着き、
顔面から倒れることは、どうにかまぬがれた。
エドワードさんの重心が他へ移ったのを確認して立ち上がる。

「ちょッ エドワードさん、寝起きわるい」
抗議の声をあげてみたのものの、振り返ると、当のエドワードさんはへたり込んで、ぽかんとぼくを見上げてる。


「……… あれ?」


「アルフォンス?」
「はい」

「アルフォンス・ハイデリヒ?」
「はい、そうですよ」

なんだかなぁ……
わかってはいるんだけど、エドワードさんがぼくのフルネームを呼ぶ時は大抵、ぼくの瞳を覗き込む。
それはまるで儀式のように。
だけど、今は夜目にも余り分からないんじゃないだろうか?


―――――――――――――――――――――― ちゃんと見えてますか? エドワードさん。



「なんで、オレ、お前に負ぶられてんの?」
「店で酔い潰れたの、覚えてないんですか?」

「ちがう、そうじゃない」
「酔っ払いはみんな、自分が酔ってるの認めないものですよ。」

「そうじゃなくて、なんで負ぶられてんのかって事!」
質問の意図の違いがわからない。
まだ酔っ払っているのかと困惑していると、エドワードさんがたたみかけてきた。

「酔っ払いの運送法ってのは、肩貸して千鳥足ってのが相場だろ!!!」
憮然とした顔で言うエドワードさんを見て、漸く彼の言わんとする事を悟った。

「エドワードさんと、ぼくの身長差じゃ無理です。」
この辺の事はすっぱり、さっぱり言ってあげられるんだけどなぁ



・◆・◆・◆――――――――――――



宇宙(そら)と、    

暗い夜空に次第に視界が慣れてくる。



星と、月と、

遠い光が示すのは、 夜明けじゃない。




アルフォンスと ―――――

目が覚めても、   夢は、望みは、そこにある。







「店で酔い潰れたの、覚えてないんですか?」
ああ、なんだ、そう言う事になったのか。
それは、それは、好都合。
さぞや、皆の前で気を許しているように見えただろう。
あの絵の背景の片隅を埋めるくらいにはお役にたてたかな。


「ちがう、そうじゃない」
お前くらい、気付いてくれてもよさそうなもんなのにな
否、
一番に欺きたいのは、お前。
眩まさなければならないのは、オレ自身。


「酔っ払いはみんな、自分が酔ってるの認めないものですよ。」
見えてるさ、ちゃんと。
この状況に酔ってる自分がさ。
断わりゃいいのに、誘われる度に飲みに出かけてさ、
お前にそんな余裕はないだろ、 エドワード・エルリック




思い出す、あの時のつづきを。

当然、バレてこっぴどく叱られて、二日酔いの頭にガンガン響いたものの、最後にばっちゃんが
「酒の味がわかるようになったら、相手をしておくれ」なんて笑って言ってた。
今だ果たされない約束。 せめてアルだけでも、その約束を果たせるようになっているだろうか。

オレ達はいつだって共犯者だ。
罪ならオレが背負うから、
かわされた未来への約束は、お前が負ってくれればいい。



蒼い、碧い、月の光。
朧げな月を背に負い、アルフォンスがわらう。



「エドワードさんと、ぼくの身長差じゃ無理です。」



ほら、だからさ、アルフォンスには絶対踏み込めないだろう。









・◆・◆・◆――――――――――――



驚いた事にミュンヘンに戻ると、ルーマニアへ行く前の家にオヤジはいた。
こちらへ戻る前には連絡はとらなかった。
ルーマニアでオーベルトと意気投合した時に当分あちらにいると電話したのが最初で最後だ。

家を訪ねた時にはオヤジは留守だったが、窓から見えた積み上げられた錬金術やらオカルトやらの書物で
この家の持ち主が変ってない事がうかがえた。
鍵は家主に頼んで開けて貰った。

最低限の荷物をおいて、一息つく。
オヤジがもうこの家に居ないだろうと思いつつ、あてもなく戻ってきた自分。
これがウィンリィ相手だったら、スパナの一本も飛んできたのだろうが、無計画を責める相手もいない。
ほっとしつつも、オレはまだ、どうにかなると甘い考えを持っていたのだろうか?
最悪、アルフォンスの所に転がり込むつもりはなかったか?
一番、それをしてはならない相手に対して?


帰ってきたヤツを見て、あえてただいまとは言わなかった ヤツもおかえりなどとは言わなかった。



・◆・◆・◆――――――――――――



義足の調整中、手持ちぶたさにその辺の本を手にとって読み出したのがまずかった。

常の自分なら本の内容を認めた途端に手放したかもしれないと、
移動が億劫な状態だったと言うのは言い訳にすぎないだろう。

敢えて触れないようにしてきたソレ。

懐かしい技術。

今、自分が猛烈に欲している力。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 錬金術。



「なんだ、迷ってるのかエドワード。  方向変換とはお前らしくもない。」
調整の終わった義足を手に持つオヤジに声をかけられるまで、
本に集中してる自分に、甘美な誘惑に嵌まってしまっている自分に気づいていなかった。

「ッたく、未練たらしくこんな本、何時までも置いとくなよ。」
覗き込んできたオヤジの鼻先で、必要以上に勢いをつけて本を畳む。
パン と思いがけなく音が大きく響く。 オヤジの前髪が揺れる。

「読み物として読む分には楽しめたさ、
こっちの、錬金術が衰退していく様とかさ、あっちじゃ絶対読めないからな」

―――― 嘘つき
殊更平静を装って流してはみたものの、迷いが無いと言えば嘘になる。
だからと言って錬金術に発ちかえる気はさらさらない。
テーブルに本を戻す。

「だいたい、オレらしいとか、らしくないとか、あんたがどれだけおれの事知ってるって言うんだよ。
それと、人を猪突猛進のバカみたに言うな!」
義足をヤツからぶん取って、左足に填める。
ヤツ当たりする程、子供ではないつもりだが、どうもオヤジと関わってると語調がきつくなる。

「痛いとこを突いてくるなぁ」
間延びしたテンポが余計イラつかせる。
父親を気取るつもりなら、これだけバカにされたら、怒るトコロじゃないのか? ココは!
いや、今更、父親らしさを期待したおれもバカで矛盾してるか?

「でも、一を言えば、十が帰ってくるようになって、父さんちょっと嬉しいかな」
ゴメン、鳥肌たったわ。
義足の調整も兼ねて、一発蹴り入れてみた。

「うっし! 良好だぜ、オヤジ。」

立ち上がって確認する。
調整したのは足だけだが、クセで右肩まで回してしまう。
見下ろすオヤジは「そりゃ結構」と言ったものの、床に手をつまたまま
家庭内暴力だの、「エドが反抗期だ、どうしようトリィ…」などと言ってそうな雰囲気だったので、
うざいのもあって、別の話を振ってやった。

ふと気になっていた事を口に出す。
「そういや、あんたの、真名って何て言うんだ?
こっち来て知ったけど、“ホーエンハイム”って地名だし、本来“高い家”って意味だろ。」
つまり、通り名で言えば、ホーエンハイム地方の○○さん とか 高い家の○○さんになるのが普通の使いかたのハズなのだ。
大佐やダンテは「光の」をつけるが、別に国家錬金術師の二つ名でもない。
モノの本によれば、光すら錬成したからと言う事になっている。


「名前など、所詮、記号にすぎんよ、エドワード」

返ってきた答えは意外だった。
てっきり自分に興味を示した息子に嬉々として語ってくれるものだと思っていたのだ。
スルーしたい過去なのだなと話を打ち切ろうとした時、オヤジが言った。



「お前は知っているのだろう、アルの魂の成り立ちを」


卑怯にも、穏やかに、優しく、父親らしい顔で言ってくる。
迂闊にもおれの失態で、アルフォンスとオヤジを引き合わせるという事態を招いてしまった。
会わせるもりなんか毛頭なかったのに。
長身の背から伸ばされた手が頭を覆う。
「子供扱いするな」とか
「だれもアルフォンスの話なんかしてない」とか
そうやって手を払いのけたいのにできなかった。

オレは親父似で、アルは母さん似だとよく言われた。
それは自分達でも分かってる。
親父が母さんの死に目に会えなかったのは自業自得だと思う。
だけど、アルは別だ。
オレが馬鹿な事を言い出さなければ、アルは間に合った。
母さんの面影を残したアルに会えたハズだったのだ。

叱ればいい、なぜ、恨み辛みの一言も言わない。

あの時、なぜ親父がリゼンブールに戻ってきたか、理由は今となっては明らかだ。
あげくの果てに、二人して今はこんな所にいる。

いつかオレは一人残されるのだろうか、この世界で。










そして、これが、あの家で親父を見た最後になったのだと分かるのは、まだしばらく後の事。



・◆・◆・◆――――――――――――



「アルフォンスは、なんでアルフォンスなんだ?」

質問の意図を図りかねる唐突さは毎度の事ながら、
彼がソレを自覚も改めるのもしないのは、良き理解者に恵まれていたのだろうと思わせる。
本物には、本物が集まる。
それはまるで磁石と砂鉄のように。
自分もその一人だと自惚れる気はないけれど。

「自己を自己たらしめる証明。哲学の話ですか?」

「いや、単に名前の由来の話。
おれの弟にそっくりなお前が、名前まで一緒だなんて出来すぎだと思ってさ。」

―――だからコレはおれの見てる夢なんじゃないかって―――
彼は最後まで言わなかったが、そう、言葉が続くような気がした。
たまに、ロケットの話から離れて、息抜きのたわいもない話になるかと思ったのに…


「東洋の言葉で『名は体をあらわす』って言葉があるそうですよ。
案外、先に名前ありきで性格が構築される要素だってあるかもしれませんね。
実際、こちらでも小説に出てくる名前と役のイメージなんて作家が違うのにダブったりするもんですしね。」

「ああ、パトリシアとか?」
エドワードさんの言った名前に心あたりはなかったけど、
直ぐに思いつく名前なら一つある。

「エドワードさんなんて、代々、英国の王様じゃないですか」
横暴で、傲慢で、世界さえも還られる覇者たるにふさわしい名。

そのぼくの胸裏に反してエドワードさんはきょとんと間抜けな顔をして
「……… あぁ、そうなんだ」 と返してきた。
英語は割りと流暢に話すくせに、本当に英国人ではないらしいと改めて思った。

「じゃあ、アルフォンスは?」

「そうですねぇ、芸術関係なんでエドワードさんは知らないかもしれませんが
最近の有名ドコロでは アルオフォンス・ミュシャ とか」

「ああ、あのムッチリ系の女の絵の?」

絶句。
エドワードさんが氏の絵を知っていた事にも驚いたが、
ミュシャの絵をそう評した事にものすごく脱力感を覚えた。

「……ムッチリ系って、エドワー 」
ぼくに、みなまで言わせずエドワードさんの言葉が続く。

「あの背景の細々したヤツ、錬成陣でも隠してんじゃないかと見入っちまった事があってさ、
すっげー、騙された気分になった。」

再び絶句。
ああ、そんな理由で覚えてたんですか、そうでしょうとも、あなたの関心を引くことなんて。

「お前も、ああいう緻密なの好きそうだよな」
「そうですね、エドワードさんにロケットの外装デザインを任せようとは思いませんよ」

事実、彼が研究に加わって、エンジンの構造は飛躍的に簡素化されムダな配管がなくなった分強度を増す事に成功した。
が、強度化の段階で何故こうなるのだと言いたくなる流麗さに欠ける出来だったのは誰もが記憶に新しい。


外見より内実をとるクセに、どうしてぼくにこだわるんですか?








・◆・◆・◆――――――――――――



まずい…… と思う。
スプーンを咥えたまま、思わず腕を組む。自然と眉間にしわが寄る。

テーブルの上にはぽつんと一皿、クリーム色に赤の映えるホワイトシチュー。

アルフォンスから「おそそわけ」と満面の笑みで言われて、人参とジャガイモを受け取ったのが昨日の話。
日持ちのきくこれらを、このご時勢におそそわけと言うのはいくら鈍感なオレでもアルフォンスの言わんとする事は伝わってくる。
アルフォンスの気遣いを無碍にするわけにはいかないので、シチューなんぞを作ってみたものの
一人で食べる食事はこんなにも味気ないモノだったろうか?

味自体は悪くないはずだ、何しろダブリスの肉屋仕込みなんだから。
錬金術は台所から生まれたなんて言うくらいだし、
そもそも、アルと競って、母さんの手伝いをしたくらいだ。
母子家庭育ちをなめるなよ。

そうして、長く、オヤジが戻って来てない事に気がついた。
どうしてくれよう、この、余った牛乳を!
このオレが牛乳を買う日がくるなんて! 
おそそわけのお返しにアルフォンスに献上すれば、あいつを驚かせられる事請け合いだ!
あとは野良猫にやるくらいしか行き場がない。





シチューは冷めるにまかせて、上着を羽織る。
義肢の付け根が痛む。
じきに雨が降り出すのも分かっていながら家を出た。



・◆・◆・◆――――――――――――




いっつも、肝心な時にいないんでやんの




・◆・◆・◆――――――――――――



人は一人の時に孤独を感じるのか
大勢の中で一人だと痛感するものなのか


夕食を馴染みのビアホールで仕切り直してみたものの、
結局、どちらも美味いと思えず、自己嫌悪。



アルが物を食べれない体になって、
自分もしばらくはそれどころではなく、
点滴だけで生きてたか、口に運ばれたものを無意識に食べてたかは記憶にない。
そうだな、あの頃の外界を遮断してしまったカンジと、フィルター越しにこちらを見ている自分。
オレはあの時点に戻ってしまっただけなのかもしれない。
これでは、成長してない…………チビ…と言われて……も反論のしようがない。
………今、ちょっと、自分で言って、自分に腹がたった。
まぁ、いいや、怒りでも原動力になるならさ。

機械鎧のリハビリ時にはアルとウィンリィが交代で介添えしてくれて、自分は与えられるばかりで、
アルが食物連鎖の輪から離れてしまったと痛感したのは愚かな事に、旅に出て、外で食事をするようになってだ。
その事実に凹んだのはむしろオレの方で、アルはとっくにそんな覚悟はできていて....
「兄さんに、先に凹まれると、ぼくの立場がないんだけど。」と言われた。
その後もアルは都合がつく限り極力、食事の席に同席する。
だからオレも努めて旨そうに食べていた。

「兄さんがね、美味しそうに食べてると、そうやって盛ってあるのは美味しいんだろうなって分かるんだ。」

すこし遅い昼下がりのランチ。
そのカフェの食事も旨かったのだが、時機を外してお腹が空いていたのも手伝って
不覚にも、余程オレは幸せそうに食べていたのだろう。
アルの嬉しそうな声に、気まずいとか、気恥ずかしいとか以前に「ああ、そうか」と思った。
それからは、食後に一言でも「うまかった」とか「塩が利きすぎだった」とか感想を伝えることにした。
そうやって、魂だけでなく、アルの感覚を繋ぎとめていく。




おかしいな、もう、そんな必要がなくなったアルを望んでるハズなのに、
必要とされなくなったからオレはココにいるみたいだ。




・◆・◆・◆――――――――――――



店の外に出ると、わかっちゃいたけど、とうとう霧雨が降り出して泣きっ面に蜂。
四肢がしっとりと濡れて重い。
スモッグだか、霧だか判別のつかない先行きにうんざり気鬱度が増す、ビアホールからの帰り道。

肩が触れたとか言ってインネンつけてきたコテコテな三人組。
金髪碧眼、でもアルフォンスにはちっとも似てない。
「悪りぃ」と謝ったつもりが、おれも珍しく酔ってたのかね。
後の反応から察するに英語で「sorry」って言ってたようだ。

うっわー この人達、最近流行りの国粋主義者の皆さんだ。
オレには判んない感覚だね。 大佐だって軍人だけどこれ程バカじゃなかったと思うよ。
向うも酔ってて呂律が回ってないのと、下町訛りが加わって、何言ってるのかわかんない。
多分、流れ者がどうとか、インフレの原因がどうこう言ってたんだろう。

はいはい、あんた達三国同盟の憎っくき敵ですよ。
実はアルフォンスにも言ってないけど、オレ、英国国籍持ってたりします。
自分もつい最近知ったんだけどさ、親父が裏ルートで偽造してやんの、余計なお世話だっつーの。
まあ、この辺の狡猾さは伊達に400年生きてないってカンジ? 
褒め称えてやりたいトコロなんだけどさ、保険なんかかけるなよ、頼むからさ。オレは帰るんだって。

そうそう、そのオヤジが帰ってきてないんだよなー どうするよ?


悪りぃね、今、オレ、軽く受け流す余裕なくってさ。






オヤジの作った義足と義手は思った以上によく動いた。
オヤジが帰ってきたら褒めてやろうと思うくらいに。

二人ボコって、地に這わせたところで、
追い詰められて、怯えた三人目がポケットから刃物を取り出した。
両手で震えながら持つその様を見て目眩がする。

あぁ、なんでド三流相手にしてんだろ、オレ。
オーベルトですら、戦地行って、医学に限界感じて戻ってきたってのによ。
覚悟もないのに、そんなモノ持ち出してんじゃねーよ。
国粋主義者が聞いて厭きれる。

刃物は確実にしとめたいなら、確実にその感触が手に残る。
銃とは違い、その責任を負うと言う事だ。
これもまた、等価交換。

厭きれてるオレに無言の圧力を感じたのか、男の緊張の限界だったのか、男の足が半歩下がる。
突進してくる踏み出しだと感じたオレは、いい加減相手が可哀想になってきたので
軽くいなすつもりだったが、邪魔が二手入った。
一方は気絶させたと思っていた地面に転がる男に左足の義足を掴まれていた事。
もう一方は、正面の表通りから差し込んだ光。

「おい、そこで何してる」
光と、詰問の声と、突っ込んで来た男の声、硬質の金属が石畳にぶつかる音が重なった。
眩しさで視界が遮られる。
足を掴まれて思うほど体勢を逸らせなかった。
次に眼下を掠めたのは、刃物の鈍い青い光。
左頬に当たる刃物の切っ先を冷たいと思うヒマはなかった。

突進してきた男は、そのまま路地を抜け、光の差し込む表通りとは反対側に逃げて行った。
足元の男は、何やらヨロヨロ動き出しそうなので、右足で踏んでやったら静かになった。
視線を上げる。 
逆光と霧で声の主がよく見えない。
徐々に見えてくるソレは、まず特徴のある帽子がみてとれた。

相手は金髪碧眼で、こっちは英国籍の流れ者。
一人逃げたけど、3対1
転がってるのは由緒正しきアーリア人?
状況だけ見たら、オレの方が不利かなぁと、妙に冷静に考えながら
悪い事をした気はないので、その場で待つ。


視界が慣れて、瞳に写るものがる。
視覚と認識のズレだけが焦りのように感じ取れる。














「…………………ヒューズ…さん?」


立ちすくむ手足に、必死に伝令を与え駆け出した。
オレの声が届いてなければいいと思った。
この夜を霧が隠してくれる事を幸いに思った。

こんな日は大佐はきっと無能なんだろうけど………






・◆・◆・◆――――――――――――



ソレは初めは小さな金の光にすぎなかった。
目覚めを誘う明け方の陽の光を夢現に認識してる程度だと思っていた。
ソレが次第に胎動していき、ヒトガタをとろうとしているのだと気付いた頃
同時に何事かを発しているのだと気が付いた。

貴重な睡眠時間にうろちょろと現れるソレ。
だからこそ、深い眠りを貪りたいのに引き寄せられる。
いや、
懐かしさに、引き寄せてるのはコチラなのか?

朧げなヒトガタはコチラに何かを頼みたいようなのだが、肝心なトコロが伝わらない。
あちらがその頼みに引け目を感じているもの、
その願いが切実なのも感じ取れるだけに、一層もどかしい。

なので、思い切ってコチラ側から問うてみた。
「君はいったい何者なんだ」
まったく、頼み事があるなら正体くらい明かしたまえよ。

「imaginary number」

意外にも答えは明朗に返って来た。

「解を得る為に、便宜上、必要な偽りの存在」

「今はそんなトコロです」と付け加えて、光は急激に霧散した。





・◆・◆・◆――――――――――――




虫の知らせ なんてものがあてにならないのは、

私が科学者として信じてないからなのか、
人として既に魂が劣化しているからなのか…

血だまりの中でお前を見つけた時、心底、自分の愚かしさを痛感した。

私がさして知りもしない人間と酒を飲み交わし、他愛もない話に興じて、残された生をただ消費していた頃、
お前の血と体温が徐々に失われていたのだと、

それでも、お前の出現ポイントが私の所だったのは、世界の慈悲に感謝すべきなのだろうか。

私の持ちうる限りの知識と技術を費やしても、
死線を彷徨い続けるお前を確実に引き戻す術などなく、
失われた体温が高熱へと転じ、一進一退を繰り返すお前に
こちらの方が生きた心地がしなかったっと言ったら、お前は笑うかい?



それでも、お前はあの中から生還した。

まちがいなく、お前は生きたがってるんだよ、エドワード。



・◆・◆・◆――――――――――――





朝起きて、顔をあらう。
ふと、切られた頬の傷に冷たい水がしみて、昨日の事が夢ではないと知らしめる。




―――――――――――――――「夢」?






――――――――どっちが?








だってコレはなんて自分に都合のいい夢だ。

ヒューズさんが生きてるなんて。

おれ達が巻き込んで、死なせてしまった人。
親バカで、女房自慢で、世話焼きで、あたたかくて、まだ死んでいいような人ではなかった人。

おれはただ、あの世界から逃げ出したかったのか?
そうまでして、自分の罪から逃れたいのか、エドワード・エルリック。


ああ、墓前に立つこともなかったな。
アルだけでも行ってくれてるといいんだけど……

どの面下げて行けるかな? 
あれだけ家族思いだった人の、残された家族に何て言う?
アル一人だけに行かせるわけには、いかないだろう。


肩からさらさらと抜けていく力。
自分をかろうじて支えてる手は水で冷えてるのか、洗面台の淵に体温を奪われてるのか、
血の気がひいて痺れているのかもうわからない。

胃と咽喉下にくる圧迫感。


水道の栓を全開に開き、一緒に、吐瀉物を流し去る。
うっわー おれって意外に繊細。



昨日のシチューを温めなおして朝食にする。
食欲はなかったし、どうせ食べてもまた吐く気もしたが、無理矢理詰め込んだ。
食べるって事はさ、別の命を搾取して、生きる事を決意するって意味、命を繋ぐって事だろ。
オレ、こんな所で死ねないしさ。
生きてるんだしさ。
だからさ、どんな時にだって、食ってやるよオレは。






・◆・◆・◆――――――――――――




「ひどい顔」
「男っぷりが上がったと言ってくれ」

会って開口一番アルフォンスに見咎められた。


「酔って、喧嘩とは安い人ですねぇ」
お! お堅いドイツ人の本領発揮!?
そもそも、なんでアルフォンスに怒られなきゃならないんだ?

………?
自慢じゃないが、頬の切り傷以外、あざが残るようなダメージは受けていない。

「なんでケンカだって、知ってるんだ?」
アルフォンスが大きくため息をつく。

「やっぱり、エドワードさんの事だったんですね。」
アルフォンスの誘導に引っかかったようだ。
ここは「思うんだ」ぐらいの質問に留めておくべきだったのだ。

「今朝、グレイシアさんと、ヒューズさんが――あぁ警察の人なんですけどね。話してるの聞いちゃって、
特徴がエドワードさんっぽいなと思って」

別にこの街で、裏路地でのケンカなど珍しくもないハズなのだが……

「やっぱ、刀傷沙汰はまずかったかな?」
頬の傷を指してかきながら「単なるかすり傷なんだけど」と付け加えた。
刀傷沙汰で言えば加害者はアッチ、先に手を出したのもアッチ。
ただ被害の度合いで言えばコチラが加害者に見えなくもない。

「さあ? そう言う雰囲気の話ではなかったようですけど… それよりエドワードさん!」

…………警察沙汰より、ソレよりってナンデスカ? アルフォンスさん。

「頬の傷、差し引いても顔色悪いですよ」
そりゃ、結局、朝食、食った後にまた吐いたし… 胃の中、多分空っぽだし…… 言えやしないけど。
なんでバレちゃうかなぁ
アルフォンスの手がオレの頬に触れ、親指がやさしく傷口のそばをなぞる。
心配そうな顔でおれを覗き込むアルフォンスの瞳はやっぱり澄んだ蒼色だ。

「おお!それだアルフォンス。折り入って頼みがある」
あ、なんか今、期待する眼をしたぞこいつ。

「うちの牛乳、引き取ってくれ!」
頬を包んでいた手が肩へと落ち、アルフォンスはガックリと項垂れた。






・◆・◆・◆――――――――――――





逃げ切れるとは思ってなかったけど、やっぱり夢に捕まった。





・◆・◆・◆――――――――――――



午前中は大学の図書館でアルフォンスと文献を探して、
昼は二人でいけしゃあしゃあと大学の学食にもぐりこんだ。
その後、また図書館に戻って、アルフォンスが書架をうろついてる隙にトイレ行くふりしてまた吐いて、
例の発作を起こしかけたのが、多分2時頃。外から時計の鐘の音が2度、聞こえたと思うから。
ひょっとしたら、3度目も鳴っていたのが聞き取れてなかったのかもしれない。
席でうたた寝してるふりして誤魔化した。
おやさしい、アルフォンスはオレの顔色から寝不足だと判断したようで、夕方まで放っておいてくれた。

夕食はいつもの通りビアホールでと言う事になって
道すがら、
「寝てただけだから、腹あんま減ってない」とか
「昼飯のあとってなんで眠くなるんだ」とか
前フリとか言い訳がましい事を言ってたのに、
昨日のケンカ現場の側を通った時に、全部無駄になった。

たがだか酔っ払いのケンカごときに、
現場百回とか、犯人は犯行現場に舞い戻るとか適用させる必要もないと思うんだけど。
ヒマなの? おっさん。


「落としもん。」

虚空の中を放物線を描いて、自分の手元に納まるソレに、軽い既視感を覚える。
そして、その時、初めて自分が昨日の内に懐中時計を失くしていた事に気がついた。
手元のソレに気を取られている間、アルフォンスはヒューズさんと親しげに話している。




・◆・◆・◆――――――――――――



テーブルの上に、手元に戻ったばかりの時計を転がしたまま、
エドワードさんは心をココにあらずと言ったふうで、一向に食が進んでない。

調子が悪そうだったので、図書館で一時間程眠らせてあげたけど、あまり回復してないようだ。

何度か名前を呼んで、促してみるけれど、ビールに一口、二口、口をつけて終わってしまう。
何も食べずに、そんな飲み方してたら、ろくな酔い方しないのに……

まぁ、どうせ今夜はエドワードさんちの牛乳を引き取りに行くから、送っていくのにはかわりはない。

それに、エドワードさんがこうなった原因もだいたいわかってる。




「ヒューズさん」

「……え」 
不意に出したぼくの言葉に、ようやくエドワードさんが此方を向いた。


「知ってる人?」

「いや、初めて会ったよ、お前の方が親しげだったじゃないか」


「じゃあ、あっちの人だ」
ビアジョッキを仰いで、空になるまで飲み干した。
エドワードさんが息を飲むのがわかる。
それはぼくが疑問ではなく、断定したからですか?


「オレのせいで――――― オレが殺した、 オレ達のせいで死んだ人。」

遠くを見てるくせに、
どうしてぼくを挑発するような言い方ばかりするのか
同じ物を見て、同じ体験をしてなければ、何も理解できず、分かち合えないとでも思ってるんですか、エドワードさん。



「いいでしょう、 聞きますよ」





・◆・◆・◆――――――――――――




飾り気も何もない、ただの懐中時計。
国家錬金術師としての特権も身分も証明しない、時を刻むだけしか能の無い時計。
戦場での人殺しの強要も、自らの罪への重責も戒めない、螺子を巻かなければ止まる時計。

それを今度はヒューズさんから受け取るのか
世界はなんて都合よく出来てるものか。


あの現実を、惨劇を、夢として片付けるわけにはいかないのだ。

等価交換と言う名の諦めの理由。

ヒューズさんだけじゃない、オレはあまりにも無関係な人達を巻き添えにした。
その結果が
オレがこの世界に生き延びた事ではない。
その等価は
オレがアルを錬成したと言う事。

強欲だろうと、悪魔だろうと罵られてもかまわない
オレにはあれだけの犠牲をはらって
何も得られなかったと
アルを取り戻せなかったとは思いたくない。
アルが生きていてさえいてくれれば、それはオレがあの世界で生きていたという証にもなる。

せめて、アルの無事を確認する術があれば
もう、オレはあちらに戻れなくてもいいんだとも思う。

だが、それでは、全ての責をアルに押し付けて、
オレはあちらから逃げ出しただけにならないか?

オレはこの世界に堕とされて、それが代価なんだと、罰なんだと、思っていた。
オレが全部を引き受けた気になっていた。
錬成に成功していたとして、あの現実に一人残されたアルはどうなってる?


戻りたい と、思う。 自分の為に、
戻らなければ と、思う。 アルの為に、

どんな方法をとろうとも。


テーブルの上に置いた懐中時計にもう一度、目をやる。


安楽な夢に自分だけが溺れるなと、
秒針の音がオレを追い立てているようだと思った。











―――――――――――――――――――――――――――――― 奇しくも、今日は 10月3日













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Reflection      Song by:林原めぐみ 作詞:MEGUMI 作曲:佐藤英敏


 遠く近く鳴き交わす鳥達が 目覚めの朝を告げている
 重い扉を開け放つ時が来た

 幾度となく繰り返す 魂の叫び(戦慄)に
 傾ける心もなく さ迷っている

 何度となく訪れる 昨日と明日の間
 今日という日置き去りに 未来に泣いてる

 愛がないヤツ程 愛を語って やさしく微笑んで 吠えてる
 正義をかざして 人を連れている 気付かずに

 今を生きるのに多すぎるわ 人生(みち)を惑わす雑音
 優しさの中にある 罠 抜け出さなくっちゃ
 自分の中にある本当の 答と向かい合えたら
 少しずつ変わっていく これからの私

 今届かない言葉を あきらめてつぐんでも
 生まれた思い消えずに 闇に溶けてく

 夢を描くことすらも シュールにかたづけられ
 熱望と拒絶の中 深くで泣いてる

 夢がないヤツほど 現実に酔って したり顔で酔ってくるよ
 ぶつかることも 傷つくことも 上手に避けて

 うまく生きるより無器用でも 私らしく歩きたい
 冷たさの中にある 愛 感じとれたなら
 止まったままの歯車が又 ゆっくりと時を刻む
 求めてた自分の場所 必ず見つかる










・◆・◆・◆――――――――――――










メビウス リング クロスロード メリッサ へ










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テーマ:鋼の錬金術師 - ジャンル:アニメ・コミック

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